ドナドナドーナ〜 骨髄バンクドナー登録 2004.3.16
@登録・微量採血→ AHLA型が近い患者さんが現れたら通知→ B承諾したら確認のための再採血→
C医師と弁護士、コーディネイター、家族立会いの下同意書に記入→
D自己血を手術のために採血・保存→ E入院・骨髄液採取→ F数日で退院 という流れになります。
ドナーの意志は尊重され、登録後も拒否することができます。正直いって、私は骨髄バンクに関する正しい知識を33歳になる今の今までほとんど持ち合わせていませんでした。映画やテレビをほとんど見ない私には、悲劇の代表ともいえる白血病についての知識を仕入れる機会が、まったくといっていいほどなかったのです。そんな私がいきなりドナー登録などに目覚めた理由は・・
とある日の夜。実家の店のカウンターでNHKのプロジェクトXを見ていた父がこういったのです。
「うわっ、元気な体に何ヶ所も穴あけて、うわたたた、痛そうや!」
仕事をしながらなんとはなしに見てみると、それは骨髄バンクドナー登録についての特集でした。
「こんなボールペンみたいな針ぶっ刺して骨髄液抜いとるぞ。うわー、たまらんわあ」
今までに外科手術の経験のない父は、移植を待つ患者さんの悲痛な思いや、正しい知識についてではなく、単に手術シーンの生々しさに興味をもったようでした。「健康な体に穴あける? そういえば私の体にもすでに11ヶ所もカニューレの穴空いてんのよ。そんならいまさら穴のひとつやふたつ増えたってどうってことないじゃん。それよか、ドナー登録ってなに? おもしろそう!」私が強い興味をもった理由は、美容整形とおなじく健康体に傷をつける骨髄バンクドナー登録について、正しい知識をもっている人が(自分も含め)まわりにほとんどいないことでした。
「あれってさー、登録して三日くらい入院して会社休んで、脊髄から液抜くんでしょ? 痛いんだって!」
というのが大方の人の骨髄バンクドナー登録についての知識のすべてだったのです。この登録・入院・骨髄液を抜くという3点については認知度が高いのですが、それ以上のことになると、誰もが「知らない」というのです。「ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜 ドナ〜って何だ?」
好奇心に手足の生えたムスメは、その夜にはもうドナー登録についてのサイトをめぐっていました。そこですぐさま登録予約をし、数日後の朝9時半には神奈川県・相模大野献血ルームにおもむいたのです。
平日の朝9時半ということもあって、その日の登録者は私一人。
担当者がパンフレットを渡して説明し、15分ほどのビデオ上映がはじまります。
〜以下はビデオの内容です。白血病(再生不良貧血)患者は不幸にも年間6000人ほどが発症、毎月50人ほどが幸運にもドナー登録によって治療を受けています。ドナーから提供された骨髄は、静脈を通して点滴で患者さんの体に注入されます。(意外!)
HLAという白血球の型は、数百人から数万人に一人の割合でしか適合しないため、たとえ親子でも一致しない確立が高いのです。そのため、一人でも多くのドナーが登録してくれれば、治療を受けられる確立が上がります。
手術を必要とする患者さんに型の近いドナーの中から候補者を選択、通知して、コーディネイターと調整医師の立会いの下で再確認検査のための採血を行います。そこで患者さんとのHLAが適合すると、ドナーはさらに医師と弁護士、コーディネイター、家族立会いの下、骨髄液を提供するかどうかの意志について最終確認をします。
これらの手術にかかる費用と入院費は無料ですが、交通費および休業補償などは支給されません。わずかですが海外・そして国外でも一件の手術による事故が報告されていることをドナーに説明し、ドナーはそのことを知らされた上で、骨髄を提供するかしないかの最終判断をします。ただし、この時点では患者さんはかなり危険な状態となっているため、この段階で拒否されると、生き延びることが大変に難しくなってしまうわけです。手術に備えて自己血を1〜3週間前から採血し、保存しておきます。手術は全身麻酔下で、あらかじめ採取されたドナー本人の自己血を輸血しながら行われます。骨髄液を採取するのは、腸骨という腰の骨。脊髄と思っている方が多いようですが、そうではありません。1〜2時間かけて500CCから1000CCの骨髄液が採取されます。
術後は数日間入院、医師の判断で退院となります。
この骨髄液は、二週間から一ヶ月で元に戻り、現在の医療技術では一生のうち2回まで提供可能だそうです。ビデオを見終わった時点で、担当者が現れ、登録の意志を改めて聞かれます。
イエス、と答えると、登録用紙が手渡され、それに記入。
別室で医師の問診を受け、看護婦さんにほんの少しの採血をされ、それで終了です。
時間にして30分もかからないのではないでしょうか?
そこで魔法のようなジュースの自販機(お金をいれなくてもジュースがでてくる! スーパーリッチになった気分!)にすっかり魅了された私は、そのまま成分献血へと進みました。ここで一時間ほどかけて採取した血液を遠心分離機にかけて、血漿や血小板のみをよりだし、残りの血液を体に戻しました。血液の成分については「すばらしい」とほめられ、うれしくなりましたが(血でもほめられるとうれしいもんです)なぜか貧血を起こしてしまい、そうとはいえずに脂汗をかいているとすぐさま看護婦さんがそれに気づいて頭をひくくし、ジュースを飲ませてくれました。
うーん、看護婦さんって、医師の正確さとおふくろさんのやさしさと、嫁さんの気配りが要求される職業なんですね。。ほろり。
受付で記念品の無洗米の鮭の炊き込みご飯(ほかにも4種類から選べる)をいただき、すべて終了です。
人命を救う!という高尚な目的ではなく、興味本位での登録でしたが、ドナー登録の有効期限は50歳。
あと17年のうちに、どなたかのHLA型と一致しますように。
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