ディスカバリーチャンネル マイアミ美容形成外科 2005.5.31
民放はほとんど見ない管理人なのですが、ディスカバリーチャンネルは良く見ています。
今回、私が見た5/30:深夜0時、第一回目の放送は、鼻形成/乳房形成。
主に文字通りの鼻の形成と、乳がんで乳房を失った女性の乳房再建、胃のバイパス手術によって体重を半分にした男性の、たるんだ腹部を形成するドキュメントでした。
ざっと内容を説明しますと・・・
マイアミ美容外科医のモノローグからはじまります。
「美しいものが私の作品であることが喜びである」
「ドクターには自信家が多い」 などなど。
この美容外科では、従業員は年に一度、オペを無料で受けられることになっています。
「一年でみんなずっと美しくなります」
スタッフは豊胸や脂肪吸引、ボトックスを受けており、みな生き生きと仕事をしています。
ドクターは、美容整形を行った患者さんに「キレイだよ」とキスして回るのが日課。
*ドクターの奥様は、患者さんの口紅の跡が白衣についていないと逆に心配するそうです。
「美容整形は、正常な人の体型を、よりよく見せるための手術です」
ここから、男女3人のモニターさんが出演となります。
まずは鼻を低く、まっすぐにしたい女性鼻A。オウムのくちばしのような段差のある鼻をとても気にしています。
アメリカの若い世代は、鼻の形をとても気にするようです。
アメリカ人の多くは生まれつき鼻が高いので、むしろ低くてすっきりとした鼻を好む傾向があります。
たった数ミリの、軟骨の形が、本人にとっての一生涯のコンプレックスとなることがあるとか。
彼女は美容外科で画像ソフトを使って自分の鼻の写真を”術後”のイメージに変えてもらってシュミレーションし、不安を抱えながらも手術に踏み切ります。
彼女の両親はドクターです。カウンセリングにも立会い
「どういうことが起こるかを知っているからこそ、心配だ」
ここで画面は切り替わり、脂肪吸引で5リットル吸引したという別の女性が登場。取り残しの部位を少し修正。
手術中もはっきりと意識があり、ドクターと雑談しながらというのはいかにもアメリカ的でした。
続いて、乳がんで乳房を失った女性乳房Bのインタビューです。彼女の場合、年齢的にまぶたがかぶさってうっとおしくなるお年頃なので、同時にまぶたの皮膚も切開してしまう予定です。食事時、手術を目前にして、息子達にこれから受ける手術について説明します。
「ふ〜ん。それで、これにはチーズをかけるの?」
「どうしてあなたたち、おどろかないの?」
「別に、珍しくないから」
「それもそうね」
お次は、体重165キロから胃のバイパス手術によって85キロになった男性腹部Cの症例です。
「体を見せることの多いフロリダでは、顔よりも体型が重視されます」というテロップが流れ、彼の劇やせによって生じた腹部の皮膚のたるみを切除することについての説明がなされます。
”本当の自分と向き合うのは、難しいことです”
体型にコンプレックスのあった彼は、性格的にもとても内向的でした。
続いてさきほどの乳がん再建の女性乳房B。
手術前に血圧が上がってしまい、注射で血圧を下げることに。
こんなときも、ドクターは「ボクが恋しかったかい」と彼女の気持ちを穏やかにすることに勤めています。
緊張が原因の血圧上昇は、薬で下がりますが、そうではなく高血圧症の場合は手術そのものが中止になってしまいます。
場面は女性鼻Aに切り替わります。
周りは賛成してくれましたが、親友の女性が「今でも美人で頭もいいのに」と大反対です。本人としては、手術前に親友の励ましが欲しいのです。
「私は、大変身したいというのではない」
次は男性腹部C。
ドクターいわく「まだ若いので、傷を小さくしてあげたい」
手術に要する時間は一時間半、このあいだにヘソの周りの皮膚と脂肪をまるく切り取り、縫い縮めます。
その下も横一文字にカットするので傷は大きいのですが、たるんだお腹の皮膚を気にして夏も水着になれないという彼の、最後の腹部コンプレックスを取り除く手術なのです。
そしてドクターのモノローグ。
「美容外科医は、外見も大事です。自分も若々しくいるために、若返りの処置をやらざるをえません。本当は痛いから打ちたくないんですが」
「患者さんに『先生はボトックスを打たないの?』といわれて自分自身もボトックスを打ってみたところ、すべての患者さんに『かっこよくなった』といわれた。それ以来、まぶたがはれぼったくなったら打つようにしている。美容外科医は、自分でためさなければ説得力に欠ける。シワだらけの美容外科医なんて・・・」
切り替わって女性鼻A。
「野球選手の彼氏には内緒でうけています。びっくりさせるためです」
手術直前、父親が手術着を着た娘のベッドで「私の娘の鼻の見納めに来た」とキスをします。
彼女の鼻の場合、根元から曲がっているために、手術自体がとても大変な様子。
ドクターは念入りにマーキングし、手術前の画像を見比べ、骨をノミのようなもので削っていきます。
ナレーション:この手術のすばらしい点は、効果がすぐに出るところです。
数人のアメリカンの雑談。
「あなたは勇気があったらどこを手術したい?」
多くの女性が「脂肪吸引」と答えます。
乳がん乳房再建の女性Bへ。
「今回、かぶさった目の皮も同時に切除します」
ここからバストへのインプラントシーンになります。
ぱわここでもおなじみの手術風景が短時間流れます。
女性鼻A。
手術が終わり、三日目の術後検診です。
本人いわく「こんなに大変だと知っていたら、もっと慎重になった」
呼吸のしにくさを訴えています。
「たまに息ができない気がしてパニックになる」
ナレーション:鼻の手術の腫れは、翌日がもっともひどいです。
家族全員がビデオをまわしながら彼女のアフターを見に来ています。
彼女は目の周りが回復しかけの内出血で真黄色ですが、ギプスをはずした鼻の、横からみたまっすぐなシルエットに感動して涙を流します。
ドクターも、「ティッシュを私にもくれ」ともらい泣き。美しいシーンです。
「鼻が引っ込んだから、アゴのラインがすっきりと見えるようになったね」
母親は、内出血最高潮で、まだ腫れている娘を抱きしめ
「美人よ、ステキよ」とささやきます。
腹部男性C。
内出血や麻酔液を出すためのドレーンをいれっぱなしだったのですが、片方だけむくんでいます。
どうやらドレーンがつまってしまったらしいのです。
安静をいいわたされ、そのまま術後経過を見守ることになります。
女性鼻A。
親友が最後の最後まで鼻の手術に大反対。
その手術も無事におわり、腫れも引いたところで彼氏に会いに行く日に偶然彼女からの電話。
彼女も誘いますが、言い争いになって電話を切ってしまいます。
腹部男性C。
元気そうに見えますが、腹部の回復には半年くらいかかることをあらためて聞かされます。
「二週間で普通の生活は送れるようになるが、まだ激しい運動は我慢してくれ」とドクター。
乳房女性B。
手術後。
「少し大きすぎたかしら?」と気にしています。手術前がBカップだったせいもあるのでしょうか。
ドクターは「普通、みなさん『小さい』といって再手術を望むのに・・」
今の彼女の笑顔はとても輝いていて、ドクターもほっとしています。
高血圧に内出血と、障害の多かった彼女ですが
「隠さずおしゃれができて幸せです。この先にも試練はあります。無傷の人生なんて、ないです」 と笑顔。
目がきれいになったから、サングラスをかけるのも惜しいと笑いながらクリニックを後にします。
彼女いわく
「癌になっても、自分の容姿は自分で決めたかった」
ナレーション:彼女は、毎日を受け入れて生きることができます。すばらしい人生です。
腹部男性D。
そろそろ海で泳ぎたいのですが、
「筋肉と腹膜がくっつくまで腹帯をはずしてはいけません」とドクターにいわれ、我慢。
「これからは体重ではなく、他のことを気にして生きられます」
女性鼻A。
最後まで手術に反対していた親友とはぎくしゃくしたままですが、彼女はいつか気持ちが通じると信じています。
ひさしぶりに野球選手の彼と対面しましたが、彼は「彼女の新しい鼻、どう?」と聞かれるまでまったく気づきませんでした。
自然な仕上がりで、なおかつ本人のコンプレックスを解消するという、必要最低限の美容整形はうまくいったようです。
「彼女は彼女のままだよ」
ながくなりましたが、こんな感じです。
メモを取りながら見たので、内容的にすこし前後する場面もあるかと思います。
感想:非常に良いと思った点は、術後の患者さんに「キレイだよ」と声をかけること。
患者さんと目も合わさずに
「今は腫れていますけれど、数ヶ月で腫れも内出血も引きます」とぼそぼそいうよりも、嘘でもいいから
「キレイだよ! 順調だ!」といわれるとうれしくなり、元気が出ますよね。
ドクターが常に笑顔で軽いジョークで場を和ませたり、不安な患者さんの頭をなでたり、軽くハグしたり・・と、言葉以外でも「大丈夫だよ」と安心させてあげようという態度に満ち溢れている点もすばらしいです。
これはアメリカならではという気もしますが、日本でも握手や雑談などがもっとあっても良いと私は思います。
雑談やスキンシップによって、緊張や痛みがほぐれる部分も大きいからです。
目を吊り上げて「これから手術だというのに、私語はつつしんでください!」よりも、こっちのほうがよりリラックスできます。
また、腹部やバストの検診の際、ベッドを起こしている点も違います。
体験者ならわかるのですけれど、平らに寝るのはとてもつらいのです
アメリカのドキュメンタリーらしく、手術中から一番腫れや内出血のひどい時期までも画像で公開していました。
日本の番組でありがちな、途中経過を省略、派手にメイクして劇的に別人のようなビフォーアフターをショーアップするということもありません。
(番組制作の際に、途中経過を出せない事情があるようです)
患者さんの不安や葛藤をありのままに、カメラは淡々と捕らえています。
アメリカンには、人種的に一重まぶたが少ないこと、鼻の高い人が多いこと、肥満体型の人が多いことなどの特徴がありますが、うまれつき二重でも、目がかぶさってくると気になる。鼻が高すぎると思えば、すっきりと低くしたくなる。余分な脂肪があれば、吸引したくなるのです。
人間、生まれ持った自分の体がデフォルトなので、そこからマイナスを見つけて日々葛藤するのですね。
「ドクターは外見が重要です」にもとても共感。
たとえば、でぶでぶに太った人が「これはヘルシーよ」といって勧めてくれたものは「どうせ太るんでしょ」としか見てもらえません。
同様に、シワシワのドクターが「これはシワに効きます」といっても、こちらは半信半疑。
人に何かをすすめる立場の人は、まずは外見がとても重要だということを改めて認識させられました。
鼻の形成の女性は、親友とは仲たがいしたままで番組は終わるのですが、これも仕方のないことでしょう。
私見ですが、「今でも美人で頭もいいのに」のセリフに、その親友もかなりのコンプレックスがあるように見えました。
自分のコンプレックスが大きいと、他人の変化を受け入れられにくい部分はあると私は思うのです。
しかし、手術を否定するのも間違ったことではありませんし、それで彼女とそれっきりになってしまっても、仕方のないことでしょう。
人種を超えて、良い勉強になりました。
このほかにもさまざまなシリーズがあるようなので、後日の放映が楽しみです。
メールをいただきましたのでご紹介します。
こんにちは。
私はこの放送日、偶然にも2度目の脂肪吸引をしたばかりでした。
主人とスカパー!を見ていたらこの番組を見つけたので、私の手術の事も詳しく分かって欲しくて一緒に見てもらいました。
感想は手術を経験した私でもドキドキするシーンがあった位なので、主人にはかなり刺激が強かったようです。
でも、私の手術の事や経過などについて理解を示してくれたようでした。
みゅったらさんの感想で「平らに寝るのはとても辛いのです」とあったように、私は腹筋の辺りを縫われた為一挙一動に悲鳴をあげていました。
幸運にも私のベッドは背もたれが起こせるタイプだったのですが、この機能を初めて使い、それにとても感謝した日でした。
他にもみゅったらさんの感想は、美容外科の手術をした事がある人ならではの視点で書かれていて、私は「うんうん」と頷きながら読みました。
シリーズ化されるようですが、私も今後も見てみたい番組と思いました。
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