術後のむくみについて
痛みと内出血とむくみは、術後どうしてもお付き合いしなければならないお約束3点セットです。
とくに普段から冷え性で基礎代謝が低い方は、かなりのむくみに悩まされることがあります。
脂肪吸引の後、なぜむくむのか?
カニューレで皮膚下を吸引する際に細胞を破壊してしまうために、細胞内液(血液)・間質液(リンパ液)などが漏れ出します。リンパ液の役目は簡単にいうと、組織の細胞に栄養を運び、老廃物質などを排除する事。手術によってそのルートが分断されてしまうと、通常では血管と細胞の間で行われる水分の交換も順調に行われなくなりむくみが生じます。
そのむくみによって静脈の流れも阻害されてしまうために、さらにむくみが引きにくくなってしまうのです。 たとえをあげますと、大都市の幹線道路で大規模な事故が発生して通行止めになり、わずかづつ脇道に誘導しているような状態です。渋滞が渋滞を呼び、そこを抜けるのに莫大な時間がかかってしまうわけですね。
むくみを軽減させるには?
むくんだ手足をあげる、動かす、マッサージする→むくみを減らす→医療用ストッキングで維持する
手術直後の数日間はともかく、食い込んでしびれや痛みを感じるような圧迫は正しくありません。
リンパ液の通り道は皮膚表面近くに多数存在しますので、それを遮ってはかえって逆効果なのです。左図の順に、体の中枢にむかってさする、あるいはやさしくもみほぐすようにマッサージします。まずは脇の付け根、足の付け根から心臓方向へ。徐々に下から上へ、くるくると回すようにさすってみてください。体が温まり、血管が膨張しているお風呂上りが最適。
ジャグジーなどのジェット水流を足の付け根や脇に当てるのも効果的だそうです。静脈血は特に足の場合、筋肉の動きで静脈の流れを補助しているので、軽く動いても効果的。マッサージは静脈の流れを良くしますし、余分な水分はそのうち腎臓などで尿として排泄されます。
圧迫ストッキングについて
日常生活では、起床時に着用して就寝時に脱ぐようにします。(私は面倒だったのではきっぱなしでした^^;) 着用していて痛みやしびれがあったり、動きに支障があるようなものは不可です。かといって簡単に装着できるようなものでは圧迫力が足りません。着用に時間がかかり、手間取るくらいのものを。理想的には2枚用意し、圧迫力が低下する半年くらいで使い切るのがよいでしょう。
圧迫力の強くないストッキング2枚でも、重ねてはくことによって圧迫力は増します。より細くしたいときは試してみてください。
就寝時
無理に足だけ高くしてしまうとそけい部に液がたまってしまいますので、ゆるやかな傾斜(10センチほど)を保つようにします。腕は座布団などを使い、肘が脇より低くならないようにして軽く内側へ曲げます。お尻の下は二つ折りのタオルケットなどで、沈み込まないようにします。入浴・マッサージ後にストッキングを脱いで就寝。
仕事などでどうしても立っていなければならないとき
足・医療用ストッキングを着用した上で、軽く足をうごかすようにする。
腕・手を下げ続ける場合は常に軽くリズミカルに腕を動かすように心がけ、重い荷物は持たない。
参考文献・「リンパ浮腫」 知って! 廣田彰男著 芳賀書店
参考サイト・むくみのページ
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