これって失敗ですか?!

「手術から○週間たつのに、ぜんぜん細くなっていません。
吸引量も、たった○ccだったそうです。
だまされたのかと悔しくて、夜も眠れません。
これは、失敗ではないのでしょうか。再手術したいのですが」


今までに何十通!もこのようなご相談がありました。
手術直後のダウンタイムは、痛くてつらくて当たり前ですので、どうしても物事を悪い方向に考え勝ち。
回復までに半年(下半身や腹部などは、長い方ですと一年〜)はかかる、というような正しい知識がなければ、ますます気分も暗くなってしまいます。特に腹部は、太目の方ほど効果が実感しにくくなります。

失敗ということについて・・
たとえば「お腹の中に異物を入れたまま縫合してしまった」、というニュースがたまに放映されますよね。 これはどう考えても患者さんに非はありませんから、病院側、ドクター側の責任であり、れっきとした”失敗”だと思うのです。

当然、しかるべき謝罪および治療と、保障を要求できます。 脂肪吸引でも、過去に全身麻酔による事故や、カニューレで腸管をやぶってしまったという報道がありました。
このケースは、「脂肪吸引での許されざる失敗」ですね。

しかし、私が相談された範囲内での”失敗”は、患者さんの思い違いによるものが大変多いのです。 よくあるケースが、
「腕を吸引したのに、脇のお肉が残っている」
これは、カウンセリングで脇のお肉も取るかどうかの確認を怠ったものによることがほとんどです。また、施術時の契約内容により、体験談の内容と違う処置が施される場合もあります。麻酔やケアについての方法も、日々良いものに変わっている可能性もあります。
回復期間についても、手術を受けたときの年齢によって違ってきますし、体質による個人差が大きいのです。

○ccしか取れなかった、についても、ドクターが「これ以上取れない」と判断されたら、それが限界なのです。
「脂肪をより多く、凹凸なく吸引する」 
これはドクターの技術力によるのですから、最初からより多くキレイに吸引することのできる、技術力の高いドクターを探すのが懸命なのです。
取れる脂肪の量については、たくさんついている方のほうがもちろんたくさん取れます。
160センチ・45キロの方よりも、160センチ.70キロの方のほうが多く取れるのは当然のことです。

「すぐにモデルなみに細くなるはず、そうでなければ失敗」という方は、どこでどのような手術を受けても不満だらけになってしまいます。
また、施術の途中で「ハリがはずれた」「麻酔が効きにくかった」などの、脂肪吸引そのものの仕上がりに関係のないアクシデントも、私は「きちんと手術が終わったのなら、もう考えなくてもいいこと」だと思います。結果として、手術は無事に終わり、帰宅できたのですから。
それよりも、術後の毎日を楽しみ、一日も早い回復を目指すことのほうがずっとずっと大事です。

満足のいかなかった方は、クリニック名もよく書いてこられるのですが、
「脂肪吸引で可能な変化の限度を超えて期待していた人」が行ったクリニックは、最低のクリニックだったとしてウワサが流れることもあるでしょう。

「大満足! 二度目もここでやります」
「非常に不満! お金返して!」 この二人のクリニックは同じだった、ということはきわめて普通です。

「絶対に失敗のないクリニックはどこですか?」と聞く前に、「失敗」ということがどういうことか、を改めて考え直してみませんか?

脂肪吸引は、あなた自身の体型を、ほんの少しだけ変えるだけの外科的処置。 今のあなたの気になる所、つまめる部分がちょっぴり細くなるだけです。そんなのイヤ! と思ったら、受けなくて良いのです。

細くする方法はほかにもたくさんあるのですから。

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