カウンセリング室にてテキストを開きつつ、YAGレーザーについての説明がはじまった。

(YAGレーザーってなんだ? 先生、湘南っていってても実は東北出身で、「焼くレーザー」がなまってるんじゃないのか?)

「簡単にいいますと、レーザーで脂肪細胞膜を破壊し、中の脂肪を外に出させるものです。この秘術によって、従来は取れなかった皮膚下1センチくらいの浅い層までの吸引が可能になりました。細胞膜を破壊したあとの脂肪はこのままにしておいてもいつかは排泄されるのですが、患者さんが術後に得る満足感を少しでも大きく、回復を少しでも早く実感していただくために体外へ吸引します。

広範囲の脂肪吸引ですと、カニューレでかき回した部分からの出血が多くなり、手術後に貧血を起こしてしまう患者さんもいらっしゃるのですが、このYAGレーザーは血管を焼き固めながら手術を進められるので、患者さんのダメージと出血を最小限に抑えることができます。

すでに国内での施術例も数ありますが、従来より多くの脂肪が吸引できる上に術後の痛みも少なく、回復も早く、たるみにもなりにくいと評価も上々です。浅い層の回復が早いだけでなく、3ヵ月後くらいに深い層があらためて引き締まってくるという利点もあります。

部屋を暗くしてレーザーの光を見ながら細かく施術できますから、手術後の凹凸の改善にも適しているのです。二の腕や太ももはモニターになれるほどの脂肪がなかったのですけれど、今回は修正モニターということでいかがでしょうか」

・・事実は小説より奇なり。
二度と受けることはあるまいと思っていた脂肪吸引。まさか、完成と判断してからたったの二ヶ月でまた吸引することになろうとは・・
直感型の私がその場でOKサインを出したのは、3回もの脂肪吸引の経験があって痛みの予測がある程度できる上に、痛みも従来のものよりも楽と聞いたからだ。それに、昨日までは「一生このまま」と思っていたものが「改善できる・しかも回復が早い」と聞けば黙ってはいられない。

さあ、あとは仕事の都合をつけるだけ。自営業なので、休めないときは二ヶ月も休みなし、というときもあるが、「今は大学生のバイトさんがたくさんいるからいいよ〜」と母ちゃんから返事。よし、決まった! 有言実行即実行明日実行! 

もう二度と吸引しないと思っていたので、圧迫グッズはお古のボディスーツしかないし、手術日専用の馬鹿でかいゴムのスカートも捨ててしまった。あわてて圧迫グッズの通販ページを見直したり、ゴムスカートや足がむくんでも履けそうな靴を買ってみたり。結構な額の散財になったが、なにせ今回はサンクス・サンクス・サンクス・モ〜ニタ〜♪ by吉川晃司

その夜、yahooでYAGレーザーを検索してみる。
”歪みのほとんど出ない、YAGレーザー溶接加工”、のページがヒットしてやや不安になる。俺って鉄板かよ。

恒例・陽気な手術レポート