「そんなに大きくしないで、自然に美しく」 SBC札幌院:バッグ抜去+脂肪注入レポ

「みゅったらさん初めまして、キヨと申します。
過去に他院でアンシンメトリー(左右非対称で、そのままバストの形をしているもの)バッグによる大胸筋下の豊胸を受けました。
横から見たアングルは気に入っていましたが、思ったよりも大きすぎること、内側に寄り過ぎていることが気になるようになりました。
右のバッグはカプセルの中でぐるぐる動いて、どっちが上だったかわからなくなるんです。

周りから見ておかしくないと思いますし、現在でも嫌で仕方がないというわけではないのですけれど、気になりだしたらしょうがないですね。
今は脂肪注入という方法があるので、バッグを抜去して脂肪を入れ、自然な感じにしようと思います。
急な話ですが、よかったら取材にお越しください」


! 本当に急な話だった(笑)。
観光シーズン中だし、前後に予定もあるので普段ならご遠慮させていただくかもしれないのだが、その場でJALに電話し、数日後の札幌行き航空券とホテルの予約を取り付けた。

これはぜひ見たい! 見たい人がたくさんいるにちがいない!と思ったからだ。

くすぐったがりのキヨさんを押さえつけてマーキングしているのは、前回インタビューでお世話になった札幌ご当地ドクター・居川先生。





キヨさんが見せてくれたキズ。
左は腕を上げなくても傷跡が見え、右は傷跡の一部が腫れて色素沈着したそうだ。
(術後数年を経過すれば、もっと目立たなくなるものと思われる)

キヨさん
「このときは大胸筋下にバッグを入れて、翌日普通に出勤しました。
(ここでナースさんに「たまにそういう患者様、いらっしゃいます」といわれて二度びっくり!!)
その日に限って断れないお食事会があって、座っているのもつらかったです 。

前回の経験もありますから、内出血などはぜんぜん気にしません。
むしろ、緑になったり黄色になったり、見ているのが面白いくらいです。
前回は親にだけは言いましたが、今回は親にも知人にも、誰にも内緒で受けています」

うむうむ。
若いのになかなか根性と気合と若干のMっ気のある娘さんだ(´Д`)



キヨさんと居川先生、世間話をしながら硬膜外麻酔の準備が進む。
背中から何かをされると本能的に恐怖心が生まれてしまうが、こうやって何気ない話をしているだけでも気持ちが楽になる。

キヨさんの感想は
「背中の麻酔よりも足の血圧計の締め付けが気になりました」とのこと。
ぐーっと締め付けるのが苦手なんだそう。

(そういえばうちの母ちゃんはオペ時に
「あら、サービスで足のマッサージもしてくれるんね?」といってましたな・・)



スムーズに終わった硬膜外麻酔の準備。
上下2箇所に麻酔の管が入るので、チューブの端に説明書きのテープがつく。

画像は麻酔のチューブに山折りにして貼り付ける前のもの。
字を書く仕事をしているので、こういうものが目に入るとすごく気になる。
さっそく例文を考えてみよう。

3枚目までは順調だったが、4枚目が苦しかった(´Д⊂)
こんな言葉、北海道で蒸しパンや茶碗蒸しを作っている最中、というレアな現場でしか使いそうもない・・
注)北海道のことばで「したっけ」は「それじゃあ」という意味だそうです。ナースさんが教えてくれました。
他に良い案があったら投稿してください。
ヘッドフォンでクラッシックを聞けるサービス。
左から順に「枕をあてがい、さらに丸いものに変え、寝ている間のよだれ防止の布をひいてもらう」までのコマ送り。
自分の要望は、遠慮せずにできる限り口に出したほうが、よりリラックスして手術に挑める。




大胸筋下にバッグ挿入後、翌日出勤という武勇伝を持つキヨさん、手術そのものに恐怖心はない様子で終始リラックス。

ここで居川先生のバッグ抜去+注入についての説明をどうぞ。
「今回のように皮膜コウシュクを起こしていない(硬くなっていない)場合は、カプセル(バッグと体の間にできたポケットのようなもの)はそのままにしておきます。
バッグを入れた箇所が、胸の下や乳輪の位置からであれば比較的楽にカプセルを取り出すこともできますが、やわらかいものであれば術後の患者様の負担をふまえ、無理に取り出すことはしません。

脂肪は、カプセルの中を避けて注入していきます。
カプセルの皮膜の中は栄養がなく、注入した脂肪が生きていけないからです。
注入の段階で若干入ってしまっても、挿入口から出てきます」



太ももの脂肪を集めながら
「バッグを入れたが、やはり自然な感じにしたいので脂肪を入れたいと希望される方も少しづつ増えてきました。
バッグによる豊胸は皮膜コウシュクの問題がありますし、脂肪注入についても数パーセントの確率でしこりのようなものができることがありますが、トータル的に考えますと現在では注入のほうが若干有利であると私は思います」

居川先生、吸引しながら時々「硬い・・硬い・・・」と実況。
脂肪が硬い場合は、やや赤くなってしまう。



「バッグを挿入された方の抜去+脂肪注入は、手術の難易度は高いのですが一度皮膚がのびていますので”皮膚の自由度”が高く、術後早い段階で自然な感触が得られます。

注入後は初期の段階で一見ヘンな形になりますので『ずっとこの形のまま?』と不安に思われることでしょうが、こちらも徐々に自然な感じに落ち着きます」



「キヨさん、大丈夫ですか?」
ときおり気遣う居川先生。

「大丈夫・・ですかね?」とキヨさん。

その質問には、本人以外は非常に答えにくいぞ(゚Д゚)

さてここで、脂肪採取後の変化をご紹介。
脂肪採取のみ、シルエット作りの吸引は行わないオペなので、変化の度合いはよりナチュラルになる。





斜め上からビフォア→アフター。横の部分のほっそり感がお分かりだと思う。





真横から。数百ccの採取のみでも、お尻が小さく見える。





真上からのアングルが一番わかりやすかった。
本格的な吸引なしでも、数ヵ月後のシルエットが楽しみになる画像だ。



横で見ていて、実に大変そうだった脂肪の採取が終わった。
(脂肪が硬く、採取に時間がかかった)

「最近は脂肪吸引の要望が増えて、腕もすっかり太くなりましたから大丈夫です」

と頼もしい居川先生。



キヨさんいわく
「寝ているときもそのままの形で、
『ぼーん! シリコン!』って感じが嫌でした」

はたから見ていると若々しくキレイに見えるが、他人ビジョンではなく自分の中でどう見えるか、ということなのですな。



まずは左右のキズにそって麻酔液をいれ、パンパンにふくらませる。



パンと張ったところを、メスですばやく切開。

右から抜去することになった。



目立つキズを一気に切り取ってしまう。

居川先生のキズに関するコメント
「 豊胸の場合は脇の下にキズを作りますが、脇の下は普段から腕の押さえ込む力がかかりますので、少し大きめに切ってもさほど術後は目立ちません。



「しかし、肩の上、ひざはもともと皮膚が引っ張り合う張力がかかりやすいため、キズが盛り上がるケロイド状になることがあります。

他にもほくろを切り取るような手術の場合、組織が欠損します。
欠損した部位が治るときは、皮膚同士が引っ張り合い、キズが大きくなりやすいのです」



「キズをよりキレイに治すには、3日目〜1週間以内に抜糸してテープで押さえることです」

画像は切り取られた脇のキズ部分の皮膚。



照明のついた機械で照らしながら持ち上げ、バッグを取り出す道を作っていく。

ありがたいことに、太ももと違ってバストの出血がほとんどないキヨさん。

画像が生々しくならず、実にレポート向きの体質。
撮影が本当に楽でした♪



そのキズにも麻酔をかけながら、切開が進んでいく。



と思っていたら、すぐさまバッグを取り出した居川先生。
手際が良かったので、思っていたよりずっと早かった。



取り出した後、血管をレーザーで焼いて止血処置。



抜去の終わった右のバストと、これから抜去の始まる左のバスト。
この画像一枚でビフォア・アフター1回目がわかる。



「ほら、見えてきました」

と居川先生。



つるん、と出血もなくキレイに出てきた左のバッグ。



こちらの取り出しもあっという間!だった。



抜去されたバッグたち。
右と左とでは、変色の度合いが違うのが不思議だった。

ぐるぐる回っていた、という右のほうが変色しているのだ。
その理由を考えてみたが、思いつかない。。。



これで二つのバッグの抜去終了。
シルエット的には、まったく何もしていない初期状態にもどった。

札幌院は撮影がしやすいので、ねらってシャッターが押せるのがうれしい。

続いて脂肪注入です