趣味はダイエット・特技はリバウンド? 難攻不落の白い要塞リニューアル SBC横浜院編

取材日は横浜本牧ふ頭もさわやかに晴れわたり、アクアラインバスの窓から富士山がくっきり見えた。
今日の難攻不落の要塞ヒロイン、Hさんとはメールで何度か話した上で
「過去のことが気持ちよく心の引き出しに整理されていて、未来の目標に突き進んでいる勢いのいい人」という印象を受けている。

自分の体型について何かのせいにしたり、ひどく重たいものをかかえこんでいたりといった心の暗雲がなく、今日の横浜の青空のようなすがすがしさが感じられたのだ。


東京湾の対岸にある横浜院の待合室で見たものがこれ。
思わぬところで竹田先生と目が合い、管理人一気にテンションブースト!

ご案内さんに
「すみません、ここは笑っていいんですか?」
と確認してしまった。


しかも竹田先生、逆光で顔暗いし・・
・・私でよければ来年は撮影、呼んで下さい。

めくるとご自慢の症例写真が月代わりで入っている。
掲載された人は「7月のは私なの♪」という誰にもいえない自己満足に浸れる。
なんとも特殊なオリジナルカレンダーだ。

いや〜、置く場所を選ぶカレンダーですね(´ー`)

と思ったが、
「竹田先生これはいい、素晴らしいです」と褒めちぎったら一冊いただいてしまった。
大人の対応としてこれで良かったのだろう。
さっそく仕事机に飾っていると、同居人が「これ、何??」とびっくりしている。
注目度は抜群である。

「ここですね、この脇の副乳部分を吸ってあげると満足度が高いんですよ」

そういいながらマーキングしている竹田先生。
口調はおだやかだが、いつになく表情が厳しい。
理由は、Hさんが過去に受けた脂肪吸引+たるみ取りの左右差と癒着箇所があり、オペそのものが技術的に高度なテクニックを要されるものということと、それ以前に
「硬膜外麻酔の針が入るかどうか」という問題がある。

美容外科医であり麻酔科医でもある竹田先生の目には、Hさんを目の当たりにしてじっくり考えることが数え切れないくらいあったのではないかと思う。

Hさんの「公開していいですよ」というご自慢のスペックは、159センチ、121キロ。
バスタオルで前を覆いながら
「せめて手術着の前が合わせられるようになりたい」そうだ。

左腕の癒着。
6〜7年前に受けたたるみ取りの傷は比較的キレイに治癒しているが、この一箇所だけ皮膚がきつく食い込み、そのままくっついて固定されてしまったのだ。
この気になる段差が少しでも目立たなくなることを祈ろう。


先ほども書いたが、Hさんはリオペになる。
20年くらい前にカウンセリングした美容外科でドクターから冷たい言葉を投げられ、その場で泣き崩れたことがあるという。 20年後の今なら
「けっ。まあ世の中いろんな人がいるさ〜、はい次、次」
と切り替えもすぐにできるだろうけれど、多感な時期の乙女心は刃物でえぐられるほどに傷ついたことだろう。

以後、Hさんの戦歴のまとめ。
「30歳の頃に肥満のピークを迎え、150キロオーバーまでになりました。
どうしてもやりたかった司会業デビューにそなえ、1年半で70キロまでダイエットをしました。

このダイエットの途中で地元の美容外科のカウンセリングを受け、高額なプランを選んで最初の脂肪吸引とたるみ取りを受けたのですけれど、下腹部の一部の吸引+たるみ取りと二の腕のたるみ取りを受けた時点で病院が閉鎖になってしまいました。
最初に支払った代金に含まれる、おなか全体と二の腕の吸引は残されたままです。

当時の担当医が常勤している兵庫の病院まで通いましたが、二の腕は今も糸の結び目の傷が残り、癒着や段差があります。
逆T字に切開して縫い合わせた下腹部にいたっては中央がずれ、おへそが左に寄っています。
無意識にさぐるおへその位置と、実際にあるおへその位置が違うんです。
先生は
『両方から縫ったら真ん中でおへそが曲がっちゃって』って正直に言ってましたけど 」

管理人
「うーん、”マチ針使って均等に位置を合わせてから縫わないと最後がずれる”って家庭科でも習うのに・・」

なんともお気の毒かつ壮絶な過去の歴史。
こ れだけでドキュメンタリー番組のひとつでも作れそうな内容なのだけれど、語る本人の表情には曇りがない。
すべてが「終わったこと」としてきちんと自分の中で片付いており、気になるのは今後の仕事の発展のことと、管理人のあごを見て
「次回はあごの吸引も受けるかどうか」ということらしい(´ー` )
職場にもできる限りの人数に「リニューアルオープンの準備にはいる」ことを伝え、皆が興味深深で見送ってくれたのだそうな。

未来しか見ていない今の君の瞳は、 南房総の冬の星空よりもきらきらしているよ・・。
どこにオリオン座があるのかわからないくらいだよ・・。

最高難易度の硬膜外麻酔。
笑顔が一回も出ず、終始無言。手術室内は静まり返っている。

ナースさんが
「大丈夫です、竹田先生には神が降りてきますから」と微笑む。

根元まで刺している。
ここでやっと竹田先生が口を開いた。
「みゅったらさん、見てくださいこれ。根元まで入りました」

針をいれる隙間が1ミリあるかないか、なんだそう。
神業に近いレベル。

これが国内で使用される一番長い針。
欧米ではさらに長いものがあるそうな。
「欧米人に比べたら、Hさんはプリティです」と竹田先生。

どれほどの集中力と技術力が必要とされる場面だったのかは、麻酔が無事に終わった時点で
「はい今日はこれで無事終了です、お疲れ様でした〜」
と施術台の上のHさんを残してお開きになりそうな雰囲気であったことからも良くわかる(笑)

ここまできたら後はもうお任せ根こそぎタイム。

竹田先生は事前に
「お体の安全を最優先します。体格が大きいので、可能な限りの麻酔を使っても痛みを完全には取り除けないかもしれません。
ちくちくしますけれど、耐えてください」と伝えていた。

Hさん
「歯医者さんの痛みみたいな感じですか?」

竹田先生
「いや、あればメンタル的な痛みですから(笑)」

耳から甲高い金属音も入ってくるしね・・

ナースさんの撮影も同時進行。


頭にはあったかフリース帽子。

横になる時間が長いので、かかとが痛まないよう足枕。

手にはもちろんあったかゴム手袋の湯たんぽで、Hさんは
「フクヤマ君」と名づけてうれしそうに握り締めていた。

趣味はダイエット、特技はリバウンドと言っていたが、これは国技かもしれない。
「禁煙なんて簡単さ〜。だって俺、5回も成功してるんだぜ?」
とかいうアメリカンジョークを思い出してしまった。

こういう撮影に慣れているはずのわたくしも、思わず見惚れてしまいます(´ー` )

画像中央に、たるみ取りの6〜7年後の傷跡がうっすら見える。
たるみ取りの傷はオペ直後は派手だが、傷が盛り上がる体質でなければこうやって時間をかけて目立たなくなっていくことがわかる。

これで、へその位置さえあっていれば(ノД`)


Hさんの仕事はブライダルアナウンサー。

「それでは、新郎新婦のご入場です!
皆様拍手でお迎えください!
続いて竹田先生の入刀で、カニューレが入ります!」

自分で実況し始め、手術室がいきなり結婚式場になってしまった。

裏方はいつ白いハトを放てばいいのだろう。

「今、会場の暖かい支援に包まれまして、新しい絆が生まれた日でございます・・」

Hさんの司会が続き、今度は竹田先生の目がきらきらする番になった。
この、波打つ皮下脂肪を目の当たりにして輝く瞳をごらんください。
好きな仕事を楽しむ、良いお顔でございます(´ω`)

ちょっと引っ張ってみたりなんかして。

Hさんはファンであるフクヤマ氏のドラマの宣伝に忙しい。
「普段ならもうちょっと滑らかにしゃべれますのに、麻酔で滑舌(カツゼツ)が悪く、ああ大変申し訳ございません」
と何度も周囲にわびている。

吸引のプロVSしゃべりのプロ対決。

汗だく。

Hさん
「わたくしではなく、竹田先生が痩せていきます。これは不思議なことでございます。
時間と体積、面積と重量で先生に、そして看護師の皆様にご迷惑をおかけしております」

聞いているうちに、管理人は
「語尾が”ございます”になると少し痛いのだな」ということを見抜いた。

竹田先生は
「静かになったらかなり痛いか眠いのだな」と見抜いた。

時々麻酔の届かない部位にカニューレが当たると、
「おおーっ! 痛、いた・・・・・”い”までは申し上げません。
sbcの皆様が一丸となって私の手術に取り組んでいただいておりますのに、ここで私ひとりがイターーーーー! い、まで申し上げることはできません。
板でございます、板、板といえば・・イター!

これはまたなかなかの、めったにない・・
おっおっお、今のは発声練習でございます、わたくし決して痛いのではございません 。
竹田先生が本日は全身全霊を打ち込みまして、脂肪を注入し、いや入れちゃダメだ 、吸引して・・

この痛みの向こうに、明るい、未来への、扉がぁーーっ! 」

Hさんの仕事は終わらない。
脳内麻酔をフルに出せる、稀有なプロ根性だ。
もうなんか、手術室の雰囲気が寄席。
普段あれだけ鍛えている腹筋がめっさ痛いんすけど。


取れる脂肪の量と体の負担を考慮し、今日は上腹部のみ!というピンポイント吸引。
2段目(失礼!)にご注目。


あの、硬くて脂肪がほとんど取れないといわれる上腹部ですよ?


言われてみれば、右の竹田先生のほうがやつれて痩せているように見えなくもないか・・


上腹部だけでボトルチェンジ!がきた。
ありえない、ありえないぞ・・


お次は副乳。おっぱいの数が減った。

左側だけ終わった時点でパチリ。


新しい絆も生まれたが、脇の隙間も生まれましたね(´ω`)

副乳だけで400cc超え。
Bカップ? Cカップ?


右腕を攻めながら「太ももを攻めている気分です」と竹田先生に言わしめた二の腕。

副乳と右腕で、二回目のボトルチェンジ。
なん、だと・・

もう3本目の一番絞りが、かすんでみえてくる。

続いて癒着の強い左腕。
まずは外側を根こそぎしたところ。

吸っていないところとの差が歴然。

癒着の上部分を吸引。

Hさん
「雨にも負けす、風にも負けず、そして癒着にも負けず。
竹田啓介、タケダケイスケがんばっております! ありがとうございます、ありがとうございます!」

こんどは選挙のウグイス嬢になってしまった。
どんだけ仕事が好きな人なんでしょう。


何度も癒着部分をはがそうと試みたが、あまりに強くくっついていて、無理にはがすと皮膚に穴が開いてしまうとのこと。
段差が目立たないように吸引するにとどめる。

最後の左腕も

カメラを引いて笑顔の湯葉。

現場の一体感、この達成感!

Hさん
「竹田先生は、親しみの持てるいいお顔ですよね」

竹田先生
「いいえ違います、イケメンなんです」

Hさん
「イケメンというよりは、お人柄が素直にお顔に出た・・」

管理人
「だから違います、イケメンなんです」

左腕のみ!!

二の腕トータル3100cc!

上腹部、二の腕、副乳だけでビン3本って。

上2センチは、純粋なオイルが浮いていた。

しかし、戦いはまだ始まったばかり。
難攻不落の白い要塞の、外壁の一部を攻めたに過ぎない。

To Be Continued




Coming Soon...

下腹部の浮き輪編を来年度公開できるか??
麻酔の針が入ることを祈る。

 
〜スタッフロール〜

麻酔・吸引 Dr.竹田
解説・実況・司会進行 Hさん
消毒・介助・説明・圧迫 横浜院看護師の皆様
受付・予約・情報伝達整理 受付の皆様
撮影・爆笑 野良ライター・みゅったら

Special Thanks to Hさんの体内に住まう皮下脂肪たち

↑ここらへんが上にひゃーっとスクロールしてるつもりでご覧ください。 ↑

竹田先生のコメント
この度はお忙しい中、取材に来てくださりありがとうございました。
また患者様が「わくゴーファン」でなければこのような貴重な症例に出会えなかったと思うと「わくゴー」の存在意義にますます感心しきる次第です。
っていう堅苦しいコメントはほどほどにしておいて・・・
今回ほど大爆笑!!の手術はありませんでしたね。
仕事柄か、患者様の絶妙なトークに私もスタッフもみゅったらさんも!!心底笑わせてもらいました。
ホントに楽しい手術でした。
最難関の硬膜外麻酔がうまくいったのも功が奏し患者様のスペックを考えると麻酔・手術共に大成功だったと思っています。
これからも現役麻酔科医として総合病院で自分を厳しく鍛錬しより一層安全で安心な美容外科の手術を提供していきたいと思います。
今回の手術はまだまだ続きがあります。
年単位かかると思いますが、またレポートとして皆様にお目にかかれればと思います。


Hさんのコメント

普段から多忙、師走も重なり忙しない時期にありがとうございます。
読み始めたら、涙が溢れ…この巨大な体を見て頂く最高のプロローグです!
ありがとうございます。
途中から爆笑しながら読みました!!

いやぁ〜。自分の体ですから見慣れてますが写真で見るとまた一段と迫力がありますね^^
竹田先生、本当に痩せていってますね。申し訳ないです。

手術日がは選挙が終わったばかりでした。
今年は4回も選挙があって、数日前まで披露宴のおひらき後に選挙カーに乗っていたので絶好調(舌口調)だったんだと思います。

私は周囲の方に恵まれていると思う日々です。
こんなにツイてるんですから、宝くじが当たらないのは仕方ないと思っています^^;

体のリニューアルは、はじまったばかりですが、もう一人の事ではないと思っています。
ご尽力頂いた皆さんにも喜んで頂ける大きさになるよう出来るだけの事をしていきたいと思います。

美容整形で残念な結果に悩んでいる方や、BIGBODYの方のお役に立てれば最高です!!
今年最後に、素敵な出来事で締めくくれて幸せです。
来年も楽しく元気に!そして少し小さな子豚ちゃんになって笑顔で仕事をしたいと思います。
ありがとうございました★★★


管理人のコメント


根こそぎ竹田先生の名をさらにとどろかせる、スケールの大きい取材でした。
皮下脂肪は”たくさんついていればたくさん取れる”ことがわかる好例になったと思います。
「グラマーではなく、かわいい小豚ちゃんになりたい」というHさんに感謝です。
仕事をする上でご自分の体型が、周囲に丸い印象を与えて得している場面があるのですね。
「来年のカレンダーには私の画像出してください!」と竹田先生にお願いしていました。

前回の手術にも立ち会ったという愛妻家の旦那様は
「ダイエットが成功して痩せているときに”おっ”という顔だったので、口では言わないけれど私が細くなるとうれしいみたい」だそうです。

かわいいですね(´ー`* )
「ちなみに結婚してから太ったのではないので、詐欺ではないんです」と力説しておられました(笑)

ご夫婦の信条は「お互い束縛せず、放し飼い」なんだそう。
「自由に仕事に打ち込め、それぞれ交友もできるいい関係です」とHさん。
「いいですね、トイレも部屋も汚れにくいし、ストレスもたまりませんね〜」
と話をしていて、うちの放し飼いの同居人と鶏のことを思い出してしまいました。

一番最初に今日の手術内容を聞いたとき、
「えっ? 上腹部と腕だけ? どうして下腹部も一度にやらないの?」
と疑問に思いましたが、現場に入って一秒で納得しました。
お体のボリュームと取れる脂肪の量を考慮して、確実に安全に吸引できる範囲にとどめたのです。
常にどこかがダウンタイムという状態が長く続きますけれど、最後に手術着の前が重なるよう私も応援したいと思います。

ps/前回取材したドラクエ実況のしなのちゃんからは
「今年はブーツを履いております、竹田先生ありがとうございます」とのメールがきました。
約束していたりんごとみかんの交換もできました。
りんごは200個以上届きましたが、2週間たたないうちに全部なくなりました。ご馳走様でした。

取材協力 湘南美容外科 横浜院

院長・竹田先生のブログ


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