まだまだお正月気分の残る一月の寒い朝、5時起床、極寒の羽田空港へ。
三が日があけたばかりとあって、大阪行きの飛行機はがらがらだ。
離陸後、週刊誌一冊を読み終わらないうちに伊丹空港。
そこから30分ほどで、湘南美容外科・大阪院へ到着。

今日の患者さんは子沢山主婦のSさん。
朝一の手術だったので、私が現場に到着したときにはもう手術着を着てマーキングに入っていた。

美容整形をはじめて経験するというのに、いきなり”目から下全部”をカスタムしようという猛者なのだ。
二度に分けての全身の吸引はもちろん、授乳でハリを失ったバストへの注入をも行うのだという。

「大掛かりな全身改造になります。記念にぜひ、大阪まで見に来てください」
といわれたら、そりゃあ行くのが筋でしょう行っちゃうでしょう♪ バストへの脂肪注入も興味あるし。

さっそく相川先生に取材許可を取り、ここまでやってきた次第なのである。

画面は太ももにマーキング中の相川先生。
「ここを取りすぎますとね、格好悪くなりますから・・」と説明しながらの作業。

「お顔の場合は特にデザイン重視となりますし、太ももなどと違って隠せない部分ですから少しでも早く細くなって欲しい部位でもあります。それで、患者さんにはリポのみでなく、部分的な吸引もあわせておすすめしているんです」と相川先生。

Sさんも、リポ+少量の吸引を行うことに。

入念なマーキングの後、ぱらららら・・とカルテをめくって、今日のオペ進行を確認中。

ほほ・あご・太もも・お尻・ひざ・ふくらはぎ・足首+バストへの注入になる。

! さらに二の腕とウエストも半月ほどの期間をあけて行うのだそうな。ひえぇぇぇ〜

Sさんからメールをいただいたとき
「広範囲で続けてのオペですから、体力勝負だと思います。私も太ももと二の腕を続けてやったときに風邪ひいちゃいました」と正直にコメントしたら
「大丈夫。体力だけは自信があります」との力強いお返事。

普段から体力づくりをしているし、体験談も読みつくしたので、特に不安はないのだそう。カウンセリングにはご主人も同伴、家族の理解と協力の上での不安のないスタートだ。

11:09

硬膜外麻酔開始。
麻酔でぼうっとしている間に管の装着が終わる。
私が今までに見てきた中で、最短だったと思う。

管の挿入が終わってうつぶせになると、Sさんが
「はっ、ただいま戻ってきました!」と笑いを取っている。
遠くにいってたのね、わかるわかる。目もぐるぐる泳いでるし。

導尿のバルーンも装着。患者さんには不評だが、相川先生いわく
「以前、バルーン装着なしに手術を行ったことがあるのですが、下半身の感覚をなくす硬膜外麻酔では尿意のコントロールができなくなり、尿が出てきてしまうことがありました。その後、手術中の衛生面からも必ずバルーンを入れていただくことにしています」

とのこと。
患者さんも後で失禁してしまったことを知ったら、心理的にも凹みますよね、ハイ。
術後、ちょっとちくちくしたりして違和感があるけれど、今後もいれていただきましょう。

おなじみYAGレーザーの先端。
常に強い光が出せるよう、まめに先端を切ってそのつど新しい断面図を出している。

12:30

太ももの付け根より吸引開始。

Sさんの脂肪はきめが細かく、とてもキレイ。
うっとりと見ていると
「うん、クリーミーでキレイな脂肪ですね」と相川先生が同じ感想を言ってきた。

ってか、長い人生で外見やファッションをほめられることはあるとしても、二人に脂肪の美しさをほめられることってことなんてそうそうないと思う(笑)

13:00

太もも前半分の吸引終了。
「今までは手術が終わった時点で使用していたダーマボンドですが、現在は三日後になりました。シャワー解禁になってから使用したほうが、結果的に長くボンドの効果を持続させることができるからです」
とのこと。

これが太もも前半分だけで取れた脂肪。
下の赤い線から数えて、1000ccくらいだろうか。
お次はふくらはぎ。
撮影している本人も、一ヵ月半前に受けたばかり。

左・吸引担当相川先生。

右・レーザー担当・加藤先生(大阪院院長)

息の合った作業は時間を短縮し、麻酔を最低限にすることが可能。患者さんの体の負担も軽くなる。

相川先生が手にしているのが”シリンジ”なる吸引器具。
これで、太ももの裏側からバストへ注入するためのキレイな脂肪を集めるのだ。

シリンジの先端。
いくつもの穴が開いているカニューレと違い、横に穴ひとつのみ。
すばやく脂肪を集めていく。
みるみるうちに、シリンジ内が黄色い脂肪で一杯になっていく。
一杯になると、すぐにナースさんに手渡し、次の空のシリンジを受け取って作業を繰り返す。
その脂肪をビーカーに集めていく。

あまりに早いので、撮影が大変!!
見ていてもわかるのだが、かなり力のいる作業らしい。
すでに相川先生の背中は、汗でびっしょりだ。
麻酔がさっくりと効いてぐっすり寝ていたSさん、少し意識が戻ってきたらしく
「みゅったらさん、今、お尻、どんな?」と聞いてきたので
「うん、モデル尻になりかけ〜」と返事。

「うわあ〜 なりかけぇ〜〜〜」と幸せそうにつぶやいてVサインし、再び眠りにつくSさん。

ナースさんたちに額の汗を拭いてもらいながら、他の部位の吸引を行って太ももの仕上げに入る。

横で見ていて「終わったかな?」と思うときからも何度も何度も左右を比べ、そのつどカニューレを手に取って吸引している。

素人目にはどこがどうちがっているのかはまるでわからない。

ナースさんが丁寧にマジックのあとを消してくれている。

術後は患部が痛くて強く拭き取れないので、麻酔が効いている今のうちに落としておいてもらえるのはありがたいことだ。

15:00

バスト用として数百ccビーカーにあつめた分を除いても、一本目のビンが満タンに。

こちらは最初にシリンジで吸引した脂肪。
これを使ってバストへの注入が始まる。

お次は脂肪注入シーンです