さて二週間後。
「やっとトイレに座るのが楽になった」ばかりのSさんの、ウエストと背中、二の腕の吸引だ。

例によって飛行機が遅れ、私が手術室に駆けつけたときはもう硬膜外麻酔の最中。
麻酔で意識がないだろうか、と思って遠慮し、相川先生に目で挨拶して、声をかけずにそばに立つ・・・・・
と、Sさんがばぁっ!!と起き上がり
「みゅったらさん、おはようございますっ!!!」
意識、あったのね。正直すげえびっくりしました。
立て続けに

「あの、横浜のオフ会なんですけど、すっごい楽しそうだったんで、私もぜひ次回・・」
Sさん、今自分が置かれている状況よりもダウンタイムよりも、未来のことのほうに興味があるようだ(笑)

11:15

このときの手術室のBGMは、柏原芳恵のハロー・グッバイ。
♪ 紅茶のおいしい〜 喫茶店 白いお皿に〜 グッバイ・バイ・バイ♪ 

私の頭に電撃的に浮かんだフレーズ。
”ハロー・硬膜外麻酔” 
        字あまり。

←相川先生、針を注入する位置を探っているシーン。

「痛くないですか?」を繰り返しながらの作業。

Sさんも麻酔が効いてろれつの怪しい口で「るぁい」と答えている。

今回の硬膜外麻酔は上下2箇所。

「通常は一箇所なんですが、吸引する範囲が広いので、二箇所から麻酔を入れていきます」とのこと。

おなじみイソジン消毒。

血のように見えるが、のどのうがいに使うものと同じ。

11:30

「これ冷たいですか? ここと、ここの冷たさは同じですか?」

麻酔の効き方を調べている。

「冷たいです」

まだ知覚が十分にある様子。
麻酔を足して、それが効くまでしばらく待機。

「あっ、乳首だ♪」

と思った人正直に手を上げてください( ´ー`)y-~~

おへそにイソジンを含ませた綿球をいれている。加藤先生にお聞きしたら
「おへそは人体の中でも汚い部分のひとつなんです。それで、最後までこうやって消毒をしておくんです」ということだった。

自分のまっくろなへそを思い出した。今度風呂で掃除しておこう。

笑気ガスを鼻から深呼吸。

後で聞いたら
「いろんな世界へ飛んでいって、本当に楽しかった」そうな。

リラックス麻酔というよりは、ラリックス麻酔ですね。

麻酔の効き具合に応じて、ナースさんが背中に入った管から麻酔を足していく。そのつど痛い思いをしなくていいので楽チン。

11:58

麻酔が効き、呼びかけても返事がなくなったところで吸引の準備開始。

「おなかの吸引口は、妊娠線の中から開けていきます。
シワの中にかくれますから」

なるほど、妊娠線って便利なことはひとつもないと思っていたが、今日はじめて
”妊娠線の有効な使い方”をひとつ知ることができた 。

点滴の管に入れられている麻酔液。これをみて想像できるもの。

*歯磨き粉のアクアフレッシュ

*青ナイル白ナイル

*杏仁豆腐 (腹へってるんです)

おへそにイソジンボールをいれたまま、レーザー照射。

12:37

吸引開始。
おなかは吸引する範囲が広いので、ドクターもナースさんも大変。

「先生、どうして上腹部のご相談って多いんでしょう?と聞いてみると
「上腹部は脂肪が非常に硬く、しかも下の吸引口から遠いので吸引しにくいんですね。取り残しということで、他からご相談に見える方も少なくありません」

「それに、この部分って、ブラのワイヤーがあたって痛いんですよね・・」

「ええ、私もたまにブラをしたときに、痛いなあ、って思います」

ガラガラガシャーン (・∀・)
(相川先生のキャラクターイメージが壊れていく音) 
ナースさん、相川先生の手術着の下に、見慣れない水平線が見えたらご連絡ください。

妊娠線の中にあいている吸引口。

これなら、シワのひとつとなるので目立つこともないだろう。

ビフォー アフター
おなかは回復がとても実感しにくい部位だが、吸引直後はまだ腫れていないので差がわかりやすい。

13:24

腹部の吸引終了。

うつぶせになって背中と二の腕の吸引開始。

二の腕の吸引へ