このトナカイは、管理人が”父母への誕生日プレゼント・お店のディスプレイ・文化の日・クリスマス”を兼ねてヤフオクで購入したものです。

季節は10月、クリスマス商戦の走りだったこの時期、オークションの新商品争奪戦は過熱気味でした。

「みなが欲しがるこの新商品のトナカイをなんとかしてでも入手したいっ!!」
入札70件という熾烈な争いを勝ち抜き、落札したときは17000円もの金額になっていました。

それでも管理人は大満足だったのです。
この電飾のトナカイなら、お店の前においておくだけで人目を引くでしょうし、子供たちも喜ぶでしょう。自分のブログにもその写真を掲載し、ご満悦でした。

ここまでは管理人の中で、このトナカイは幸福とサクセスのシンボルだったのです。

後日、その画像を見た藤井先生から
「このトナカイはどちらで購入できますか? クリニックのディスプレイに使用したいのですが」
と連絡があったので、快く
「このお店の出品です。URLは・・・」とメールしました。

それから一週間後。
紹介した手前、価格が気になってちらちらとページをたぐっていましても、なかなか5000円を超える気配がありません。

「そうよ、オークションなんてそんなもんよ、最後の3分くらいで大人買いする人が出てきて、最終的に15000円くらいにはなんのよ」

と余裕かましながら見ていたのですが、終了2分前になっても一向に値段が上がる気配がありません。

「えっ?? えーーーー」

わたわたしているうちに画面に出てきたのは「終了」の二文字。

なんと、5000円以下で落札されてしまったのです。
翌朝、フォレストクリニックよりメールが届きました。

”ヤフーオークション トナカイ落札の件”
藤井先生からの丁寧なメールでしたが、内容は「5000円以下で落札したぞへっへ〜ざまあみろ」というものでした。

幸福のシンボルだったトナカイは、一夜にしてねたみのシンボルに変わりました。
心の狭い私は
「落札おめでとうございます。
出品者に、 私のトナカイの1/3くらいしか光らないように設定してもらうようお願いしておきます」とメールし、自分が落札したトナカイをかかえて店先でたそがれました。

子供たちがわらわらと集まってきます。
「おばちゃん、このトナカイすごいね! さわってもいい?」

「ああいいよ。でもこのトナカイ、(私だけ)高かったんだから、壊さないでね〜〜」

微妙にトゲのある言葉で、子供たちの相手をしているうちに、取材日となったのです。

おしまい